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京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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歯の生えかわりの時期はいつごろ?生えかわりの順番や注意点も解説!

こんにちは。京都府京都市左京区にある医療法人社団 京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。

歯科検診を受ける女の子

乳歯から永久歯の生えかわりのタイミングには個人差があります。

しかし、永久歯が問題なく生えているのか気になる保護者の方は多いでしょう。

今回は、永久歯への生えかわりの時期や順番、生えかわりの時期に注意すべきこと、歯磨きの方法を解説します。

乳歯の本数とは?

乳歯の生えた子

乳歯は上下でそれぞれ10本ずつ、全部で20本です。永久歯は上下それぞれ14本ずつ、全部で28本、親知らずを含めると最大32本生えます。

乳歯は永久歯よりも一回り小さく、エナメル質が薄いです。硬度も低いので、虫歯になりやすく進行が早いです。そのため、適切にケアをして虫歯を予防し、永久歯に生え変わるまで維持する必要があります。

乳歯は、永久歯が生える前の口腔機能の維持だけではなく、永久歯が生えるスペースを確保するために欠かせません。

歯の生えかわりの時期

6歳の子供

歯の生えかわりのタイミングは個人差が大きいです。「なかなか乳歯が抜けないな」と思っていても、突然グラグラしだして2本一気に抜けることもあるでしょう。

周囲と比べて遅いと心配される保護者の方も多いですが、ほとんどの場合問題はありません。あくまで目安ですが、だいたい6歳頃から乳歯が抜け始めて12歳頃までに親知らず以外の永久歯28本が生えそろいます。親知らずは17~21歳頃に生えてきます。

お子さまの生え変わりに問題がないかは、定期検診に通って確認してもらいましょう。

歯の生えかわりの順番

抜けた乳歯

歯の歯えかわりの順番についても個人差があります。一般的には、下の前歯が一番早く抜けて、次に上の前歯が抜けます。その後は奥歯に向かって生え変わることが多いです。

生え変わりの時期を表にまとめました。

<永久歯が生える時期>

歯の名称

上の歯が生え変わる時期

下の歯が生え変わる時期

中切歯

7~8歳頃

6~7歳頃

側切歯

8~9歳頃

7~8歳頃

犬歯

11~12歳頃

9~10歳頃

第1小臼歯

10~11歳頃

10~12歳頃

第2小臼歯

10~12歳頃

10~12歳頃

第1大臼歯

6~7歳頃

6~7歳頃

第2大臼歯

12~13歳頃

11~13歳頃

第3大臼歯

17~21歳頃

17~21歳頃

 

下の歯のほうが生え変わりが早く進む傾向があります。

歯の生えかわりの時期に注意すること

歯の生えかわりの時期に注意することイメージ

歯の生えかわりの時期には、以下の点に気をつけましょう。

乳歯を無理に抜かない

乳歯がグラグラしていると、気になって強引に抜いてしまいたいと思うこともあるでしょう。乳歯は強引に抜かなくても、基本的には自然と抜け落ちます。無理に抜こうとすると歯根が途中で折れたり歯茎を傷つけたりするリスクもあります。

そのため、歯根が完全に抜けた状態になるまでは、自分で抜くのは避けましょう。

口腔習癖を改善する

指しゃぶりが続いていたり口呼吸をしていたり、前歯を舌で押す癖があったりすると、歯並びが乱れる可能性があります。頬杖をよくついている場合も、歯並びに悪影響を与えるでしょう。

生え変わりの時期は歯が不安定になりやすいので、口周りの悪習癖があると歯並びが乱れるかもしれません。口周りの筋肉を鍛えるなどして、可能であれば改善しましょう。

一時的に歯並びが悪くなることがある

上述したような癖がなく問題なく生え変わりが進んでいたとしても、歯が足りなかったり永久歯が完全に生えていなかったりすることで、歯並びが悪く見えることがあります。順調に生え変わりが進めば気にならなくなるので、定期的に歯科医院を受診して経過を観察しましょう。

乳歯が早期に抜けないようにする

虫歯や外傷などで乳歯が早めに抜けてしまうと、隣り合った歯が動くことで永久歯が生えるはずのスペースが狭くなることがあります。歯並びが乱れる原因になるので、乳歯を失わないように気をつけましょう。

何らかの理由で乳歯が早期になくなった場合は、保隙(ほげき)装置を装着してスペースを確保する必要があるでしょう。

出血した際は圧迫止血する

乳歯が抜けた際に出血することがよくあります。その際は、お子さまにハンカチやガーゼを噛ませたり、それらを押し付けたりして圧迫止血をしましょう。

口腔内には自然治癒する力があるので、傷の消毒は必要ありません。圧迫しても出血が止まらない場合は、速やかに歯科医院に相談してください。

毎日歯磨きをしてメンテナンスも受ける

永久歯はエナメル質が乳歯より厚いため、通常は乳歯よりも虫歯になりにくいです。

しかし、生えてから数年しかたっていない永久歯は未成熟であるため、乳歯と同じように虫歯になりやすいです。特に生え変わりの時期で乳歯と永久歯が混在していると、歯のサイズが揃っていないことで隙間が生じ、汚れが溜まりやすいです。

しっかりと歯磨きを行って、虫歯を予防しましょう。お子さま自身の歯磨きだけでは不十分な場合は、仕上げ磨きをしてあげてください。

定期的に歯科医院を受診し、歯磨きだけで落としきれなかった汚れや歯垢もきれいにしてもらう必要があります。

先天性欠如がないか確認する

永久歯は親知らずを含めると全部で32本ですが、生まれつき歯の本数が不足しているこどももいます。先天性欠如と呼ばれ、約10人に1人のお子さまが該当する珍しくはない状態です。

先天性欠如かどうかはレントゲン撮影をすればわかります。永久歯が先天的に欠如しており生えてこない場合、残った乳歯をできるだけ維持できるように努めることが多いです。

乳歯が抜けた場合は、歯のない箇所を補うために入れ歯などの補綴物を使用するか、矯正治療で隙間を閉じる必要があるでしょう。歯がないままの場合、隣の歯が倒れて歯並びが乱れたり、噛み合わせが悪くなって食事がしにくくなったり、発音がしにくくなったりと悪影響があるので早めに歯科医院に相談しましょう。

歯の生えかわりの時期の歯磨きの仕方

親子で歯磨き

歯の生えかわりの時期は、乳歯と生えたての永久歯が混在するため虫歯のリスクが高いです。また、小さな乳歯と大きな永久歯が一緒に生えている状態なので、歯並びが凸凹しているため歯磨きもしにくいでしょう。

生えかわることで短期間で歯並びの状態が変化するので、いつもと同じように磨いていては、磨き残しが増えてしまいます。歯の生えかわりの時期は、手鏡を用意して歯並びの状態を目で確認しながら磨きましょう。

歯ブラシの毛先が歯に当たっていることが大切なので、歯に合わせて縦にしたりななめにしたり、隅々まで磨いてください。自分で綺麗に磨くのが難しいお子さまには、大人の方が仕上げ磨きをしてあげてください。

歯と歯の間は通常の歯ブラシできれいにするのは難しいので、デンタルフロスを使用しましょう。

歯ブラシは、毛先がコンパクトで小さなお口に合うものを選んであげてください。ハンドルは奥歯まで磨けるように、長めのものを選択しましょう。危険なので、歩きながら磨かないように教えてください。

歯みがき粉は虫歯予防のために、歯質を強くするフッ素が配合されたものを選ぶとよいでしょう。フレーバー付きのものも多いので、お子さまが気にいるものを選んであげてください。

デンタルフロスは、自分で必要な量を出して指に糸を巻いて使うロールタイプでは、お子さま自身が使用するのは難しいです。糸がホルダーに装着されたホルダータイプがよいでしょう。デンタルフロスにもフレーバー付きがあります。

就寝中は唾液の分泌量が少なくなり、虫歯のリスクが高まります。そのため、就寝前の歯磨き後は必ず仕上げ磨きを行うなど、念入りに汚れを落としましょう。

また、セルフケアだけでは磨き残しを完全になくすことは難しいです。定期的に歯科医院でお口のクリーニングを受けて、虫歯を防ぎましょう。歯科医師や歯科衛生士に、お子さまに合った歯磨きのポイントを教えてもらうのもよいでしょう。

まとめ

子供と歯ブラシ

歯の生えかわりは保護者によっても気になる変化でしょう。周囲と比べて早かったり遅かったりすると、心配になる方が多いのではないでしょうか。

しかし、定期検診に通っていれば、歯科医師がお子さまの生えかわりの状況を確認するので問題はありません。生まれながら一部の永久歯がないケースもあるので、心配な場合はレントゲン撮影をしてもらうとよいでしょう。永久歯が存在するかしないかが分かります。

生えかわりの時期はケアが大変なので、困ったことがあったら歯科医院に相談してください。

お子さまの生え変わりが気になる方は、京都府京都市左京区にある医療法人社団 京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。

  奥村 亮司