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京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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顎関節症を放置するとどんなリスクがある?進行を防ぐ方法も

こんにちは。京都府京都市左京区にある医療法人社団 京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。

おにぎりを食べようとしているのに口が開きにくくて顔をしかめる女性

顎関節症は、顎に痛みや違和感を覚える病気です。食事や会話に影響を及ぼすなど、日常生活に支障をきたすこともありますが、軽い症状であれば放置されることが珍しくありません。「治療を受けるべき?」「受診するほどではないかも」と悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、顎関節症を放置した場合のリスクと、進行を防ぐ方法、治療方法について解説します。

顎関節症とは

顎関節に違和感を感じ手を当てる男性

顎関節症とは、顎の関節やその周りの筋肉に異常が起きることで、口を開ける際などに痛みや違和感が生じる状態を指します。顎関節は、上顎骨と下顎骨の間にある関節で、食事や会話など、口を動かすすべての動作に関わっています。

顎関節症になると、口を開ける際に引っかかりを感じたり、大きく開けられなくなったりします。痛みの程度や症状の現れ方には個人差があり、初期段階では症状に気付かないことも珍しくありません。

顎関節症を放置すると

ストレスがたまりうつむく女性

初期段階では目立った症状が現れづらく、顎に違和感が出る程度のことが少なくありません。そのため、治療を受けるべきなのか、放置しても問題ないのか、悩む人が多いでしょう。

ここでは、顎関節症を放置するリスクについて詳しく解説します。

日常生活に支障が出る

顎関節を動かしづらいと、食事や会話に直接影響を及ぼします。開口障害があると大きく口を開けられず、食べ物を十分に噛めなくなって栄養不足に陥りやすくなるでしょう。特に、硬い食材をよく噛めなくなると、消化器官への負担も大きくなります。

また、会話がしづらくなって人とのコミュニケーションが制限されると、心理的なストレスも増加する可能性があります。

全身の健康に影響を及ぼす

あごのトラブルが長期間続くと、全身にも影響を及ぼす可能性があります。顎関節は、頭蓋骨や首、肩などとつながっています。顎関節に問題が生じると、周囲の筋肉や関節に負担がかかり、肩こりや頭痛、めまいなどの全身の不調を引き起こすことがあるのです。

精神的なストレスが蓄積する

顎の痛みや違和感によって十分に休めずに睡眠の質が低下すると、疲労やストレスの蓄積に繋がります。また、痛みが気になって食事をしっかり摂れなくなると、体力の低下や免疫機能の低下にも繋がりかねません。

さらに、話しにくさや口を大きく開けられないことによるコミュニケーションの支障なども加わって、精神的ストレスが増すことが考えられます。精神的ストレスは、さらに痛みを増強させる要因にもなるため、ストレスが原因で痛みが強くなるという悪循環に陥るケースもあります。

治療が長期化し費用も高くなる

顎関節症の症状を悪化した状態で放置すれば、治療が長期間かかる場合があります。長期に治療がかかると、そのぶん費用もかかるようになっていくでしょう。

患者さまの心身・経済的な負担を軽減するためにも、早期に対応することが重要なのです。

顎関節症の治療方法

スプリント

顎関節症の治療では、症状を和らげるためにスプリント療法が行われることが多いです。スプリントとは、歯に装着するマウスピースのことです。歯ぎしりや食いしばりによる顎関節への負担を軽減し、痛みなどの症状の緩和を目指します。

筋肉の緊張を和らげるために、マッサージや温熱療法を用いることもあります。これらは自宅でも可能で、筋肉の緊張が和らぐことで、症状の改善が期待できるでしょう。

さらに、痛みが続く場合には、家庭でのケアに加えて薬物療法を行います。痛みや炎症を抑えるために、湿布や内服薬、抗うつ薬を処方することもあるでしょう。筋肉の緊張が強い場合には、筋肉をほぐす薬である筋弛緩薬を使うケースもあります。

顎関節症の進行を防ぐためには

就寝前に軽いヨガでリラックスする女性

顎関節症が進行するとさまざまなリスクがあるため、早期に対処することが大切です。以下に、顎関節症の進行を防ぐために行えることを紹介します。

噛み合わせを整える

噛み合わせが悪いと、顎の関節にも過度な負担がかかりやすいです。そのため、歯科医師が噛み合わせの状態をチェックし、必要に応じて調整を行います。

ストレスを軽減する

ストレスは、顎関節症の症状を悪化させる大きな要因のひとつです。ストレスを感じると無意識のうちに歯を食いしばることがあり、これが顎関節に過剰な負担をかけます。趣味の時間を設ける、適度に体を動かすなど、リラックスできる時間を作ってストレスを減らすことを心がけてみてください。

適度に運動をする

運動不足は、筋肉の緊張を引き起こす要因のひとつです。また、運動不足によりストレスが溜まることで、歯ぎしり・食いしばりが引き起こされることもあるでしょう。

上述したとお理、ストレスを溜めないことも顎関節症の進行を防ぐために重要ですが、定期的に運動をするとストレス発散にもなるでしょう。ウォーキングやヨガなど、無理なく継続できる運動を生活に取り入れると、顎関節症の予防にもなります。

正しい姿勢を意識する

顎関節症は、頭部の位置や肩の緊張、姿勢との関連も深いです。猫背スやマートフォンを長時間見る姿勢は、顎に不自然な負担をかける可能性が高いでしょう。

正しい姿勢を保ち、首や肩の筋肉をリラックスさせることが、顎関節症の予防において重要です。仕事や勉強など、長時間同じ姿勢でいる場合は、定期的に体勢を変えるように意識しましょう。リフレッシュのためにも、1時間に1回ストレッチの時間を設けるなどするのも良いでしょう。

就寝時の姿勢を見直す

横向きやうつ伏せでの睡眠は、筋肉や関節への負担が大きいといわれています。枕が高すぎると顎関節が圧迫されるでしょう。また、横向きで寝ると顎に横から圧がかかって、関節円板がずれやすくなります。

就寝時には、あおむけの姿勢をとるのが理想です。あおむけ寝の姿勢は顎関節を圧迫しにくく、関節内の炎症を軽減できます。

あおむけ寝で快適に眠るためには、首の高さにあった枕を選択することが非常に大切です。仰向けの頭部の高さに合わせ、首への負担を軽減できるものを選びましょう。

定期的に歯科医院を受診する

定期的に歯科医院を受診することも重要です。顎の痛みや口の開閉に関する異常を感じたら、できるだけ早く歯科医院を受診することが大切です。初期の段階であれば、専門的なスプリント治療や噛み合わせの調整だけで、症状の改善が見込めるかも知れません。

また、定期的なチェックを受けることで、自分では気づきにくい微妙なズレや異常にも早く気づけるようになります。治療の継続や通院の間隔などについても、信頼できる医師と相談しながら進めていくことが、長期的な進行防止につながるでしょう。

歯科医院では歯のクリーニングなども受けられるので、顎関節症以外にも、虫歯や歯周病の予防にも役立ちます。口内の健康を守るためにも、3〜6ヶ月に1回を目安に歯科健診を受けましょう。

まとめ

笑顔で集合写真を撮る男女

顎関節症を放置すると、歯周組織や顎関節だけでなく、首や肩の筋肉などにも持続的な悪影響を及ぼし、痛みや不調が慢性化するリスクが高まります。顎関節症は、適切な治療を行うことで症状の改善が期待できる病気です。

「顎に違和感がある」「口の開閉時に音が鳴る」「最近硬いものを噛むと顎が痛くなる」など、何か気になる症状があれば歯科医院を受診しましょう。スプリント療法や薬物療法などによって、症状を緩和できる可能性が高いです。

放置して悪化すると、治療に時間や費用がかかるようになってしまうかもしれません。全身への影響も懸念されるため、早期に適切な治療を行うことが重要です。

顎関節症の治療を検討されている方は、京都府京都市左京区にある医療法人社団 京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。

当院では、一人ひとりのライフステージに沿った歯科医療を提供できるよう努めています。小児・成人矯正や予防歯科、虫歯・歯周病治療、ホワイトニングなどさまざまな診療に力を入れています。

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奥村 亮司