こんにちは。京都府京都市左京区にある医療法人社団 京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。

目立ちにくく、取り外しができる装置を使用することで人気のあるインビザライン矯正は、日常生活に大きな支障をきたさずに歯並びを整えることができる治療法です。
しかし、矯正を始めたあとに「歯ぎしりが気になるようになった」「マウスピースに傷がつく」といった声が聞かれることもあります。
歯ぎしりは一見無関係に思えるかもしれませんが、実は矯正治療と密接な関係があります。マウスピースに負担をかけるだけでなく、治療の進行を妨げる可能性もあるため、見過ごすことはできません。
今回は、歯ぎしりの原因やその影響、インビザライン矯正中の注意点や効果的な対処法について詳しく解説します。矯正治療中の歯ぎしりにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
歯ぎしりとは

歯ぎしりとは、上下の歯を強くこすり合わせたり、ギュッと噛みしめたりする無意識の動きのことを指します。特に眠っている間に起こることが多く、自分では気づかないまま習慣になっているケースもあります。
歯ぎしりにはいくつか種類があり、ギリギリと音を立てるもの、グッと食いしばるもの、カチカチと小刻みに鳴らすものなどが見られます。これらの動きはすべて、歯や顎に強い力を加えるため、気づかずに続いていると、さまざまなトラブルの原因になることがあります。
歯のすり減りや顎の痛み、頭痛の原因になることもあるため、早めに対策を取ることが大切です。
歯ぎしりの原因

歯ぎしりが起こる背景には、さまざまな要因があります。ここでは主な4つの原因について解説します。
ストレス
日々の生活のなかで感じるストレスは、歯ぎしりの大きな原因のひとつです。仕事や人間関係などによって心理的に負担がかかると、歯を強く噛みしめることがあるのです。特に眠っている間は意識のコントロールが働かないため、無意識に歯ぎしりが起こりやすくなります。
ストレスによる歯ぎしりは一時的なものだけでなく、慢性的に続くこともあり、歯や顎に大きな影響を与えることがあります。
噛み合わせの不正
上下の歯の噛み合わせが合っていないと、噛む力のバランスが崩れ、特定の歯に余計な負担がかかることがあります。このような状態を体が調整しようとすると、歯ぎしりという動きにつながることがあるのです。
噛み合わせのずれは自覚しにくいため、気づかないうちに歯や顎にストレスがかかっていることもあります。矯正治療によって噛み合わせを整えることで、歯ぎしりの改善につながるケースもあります。
姿勢
普段の姿勢が悪いことで歯ぎしりが起こることもあります。
猫背や首が前に出た姿勢が続くと、顎まわりの筋肉が緊張しやすくなり、無意識に噛みしめる動作が増える傾向があります。特にスマートフォンやパソコンを長時間使う生活では、首や肩に負担がかかり、歯ぎしりが起こりやすい状態になります。
また、枕の高さや寝具の環境も関係しており、睡眠中の姿勢が原因となることもあるでしょう。
生活習慣
日常の習慣も歯ぎしりに関係しています。
カフェインやアルコールの摂取、喫煙、不規則な生活は、自律神経の働きに影響を与え、筋肉の緊張を高める原因になります。さらに、片側だけで物を噛むクセや、いつも同じ姿勢で食事をすることも、噛み合わせに偏りを生み、歯ぎしりの要因となることがあるのです。
生活リズムや食習慣を見直すことで、歯ぎしりを軽減できる可能性があります。
歯ぎしりがもたらす影響

歯ぎしりは無意識のうちに起こるため見過ごされやすいですが、体や口の中にさまざまな悪影響を与えることがあります。ここでは代表的な影響についてご紹介します。
歯にダメージが加わる
歯ぎしりの強い力が繰り返されると、歯の表面が徐々に削られていきます。エナメル質がすり減ると、象牙質が露出し、知覚過敏の症状が現れるリスクも高まるでしょう。さらに、歯が欠けたり、細かなヒビが入ったりすると、見た目や機能に悪影響を及ぼすこともあります。
詰め物・被せ物が割れる・取れる
歯ぎしりの圧力は、天然の歯だけでなく人工物にも大きな負担となります。セラミックやレジンなどの詰め物・被せ物は、強い力により割れたり、ヒビが入ったりすることがあります。接着が弱まると、再治療が必要になるケースも少なくありません。
歯周病が悪化する
歯を支えている歯ぐきや骨に過度な力が加わると、歯周病の進行を早める要因になります。歯ぎしりによる圧力が続くことで、歯の揺れが強くなったり、歯ぐきが下がったりすることもあります。すでに炎症がある場合は、歯ぎしりによって状態がさらに悪化しやすくなるでしょう。
顎関節症を引き起こす
顎の関節やその周囲の筋肉に負担がかかると、カクッという音が鳴る、口が開けづらい、顎が痛むなどの症状が現れることがあります。これらは顎関節症の代表的なサインです。歯ぎしりによって筋肉が慢性的に緊張し、顎の動きに支障が出るようになることもあります。
頭痛や肩こりの原因になる
歯ぎしりによる噛みしめが続くと、顎や顔まわりの筋肉が緊張し、首や肩、こめかみにまで負担が広がります。その結果、頭痛や肩こりが起こることがあるのです。日中の疲れやだるさの原因が、実は歯ぎしりによるものだったというケースも少なくありません。
歯ぎしりの癖がインビザライン矯正に及ぼす影響

歯ぎしりの癖がある場合、インビザラインでの治療の進行に悪影響を及ぼすことがあります。ここでは、主な影響について説明します。
マウスピースが変形・破損する
歯ぎしりによって強い力がかかると、インビザラインのマウスピースが変形したり、細かい亀裂が入ったりすることがあります。
マウスピースは薄く柔らかい素材で作られているため、過度な圧力に弱い構造です。ひび割れが生じると、フィット感が悪くなり、矯正効果にも影響を与えるおそれがあります。
計画どおりに歯が動かなくなる
マウスピースが歯に正しくフィットしない状態が続くと、歯の動きにズレが生じます。これにより、当初の治療計画通りに歯が移動しなくなり、治療期間の延長や追加の対応が必要になることもあるでしょう。
後戻りが起こりやすくなる
矯正治療によって整えた歯並びも、歯ぎしりの強い力が加わり続けると元の位置に戻ろうと動くことがあります。マウスピースが正確に機能しない状態では、歯の固定力が弱まり、歯列の安定が保たれにくくなります。特に保定期間中は、歯ぎしりへの対策を怠らないことが大切です。
インビザライン矯正中に歯ぎしりの癖があるときの対処法

ここでは、インビザライン矯正中に歯ぎしりの癖があるときの対処法について解説します。
ストレスを管理する
歯ぎしりの多くは、精神的な緊張やストレスと深く関係しています。
日常生活にリラックスできる時間を意識的に取り入れ、心身のバランスを整えることが大切です。例えば、軽い運動や深呼吸、湯船にゆっくり浸かるなどの習慣が、筋肉の緊張を和らげる助けになります。睡眠の質を高めることも、歯ぎしりの軽減につながる要素のひとつです。
噛み合わせを調整する
矯正治療中でも、噛み合わせの微妙なズレが生じることがあります。そのズレが歯ぎしりを引き起こす原因になる場合には、歯科医師による細やかな調整が必要です。
マウスピースの形状やフィット感を確認しながら、歯の動きを計画どおりに導くことが、歯ぎしりによる負担の軽減にもつながります。
口周りの筋肉をマッサージする
顎やこめかみなど、噛むために使う筋肉に疲労がたまると、歯ぎしりが起こりやすくなります。そこで、就寝前や入浴中に口周りを優しくマッサージすることで、筋肉の緊張をほぐすことができます。継続的に行うことで、歯ぎしりの頻度や強さを軽減できるでしょう。
姿勢や生活習慣を改善する
普段の姿勢や生活リズムも、歯ぎしりと無関係ではありません。
スマートフォンやパソコンの使用時に猫背にならないよう意識する、枕の高さを調節するなどして、顎や首への負担を減らすことが有効です。また、睡眠時間をしっかり確保し、夜更かしを避けることも歯ぎしり対策として効果が期待できます。
まとめ

歯ぎしりは、自覚がないまま歯や顎、マウスピースに負担をかけていることがあります。インビザライン矯正中に歯ぎしりの癖があると、治療の進行に影響を与えるだけでなく、口腔内のトラブルを引き起こす原因にもなります。
だからこそ、早い段階で原因に気づき、対策を講じることが重要です。ストレスの軽減や生活習慣の見直し、噛み合わせの調整などを取り入れることで、歯ぎしりによる悪影響を防ぐことができます。
インビザラインの効果を十分に引き出すためにも、日々の小さな変化に目を向け、必要に応じて専門的なアドバイスを受けながら治療を進めていくことが望まれます。
インビザラインを検討されている方は、京都府京都市左京区にある医療法人社団 京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
当院では、一人ひとりのライフステージに沿った歯科医療を提供できるよう努めています。小児・成人矯正や予防歯科、虫歯・歯周病治療、ホワイトニングなどさまざまな診療に力を入れています。
















