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京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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インビザライン矯正中は滑舌が悪くなる?矯正中にできる対処法も

こんにちは。京都府京都市左京区にある医療法人社団 京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。

インビザラインのイメージ

インビザライン矯正は、透明で目立ちにくいマウスピースを使用する点が特徴で、見た目を気にせずに矯正治療を始めたい方から多く選ばれています。

しかし、治療を始めたばかりの頃には「滑舌が悪くなった」と感じる方も多いです。話しにくさや違和感は、多くの場合一時的なものですが、仕事や日常の会話に影響することもあるため、できるだけ早く慣れる工夫が求められます。

この記事では、インビザライン矯正中に滑舌が変化する理由や、話しやすさを取り戻すための対策について詳しく解説します。

インビザラインとは

インビザラインのマウスピースのイメージ

インビザラインとは、透明なマウスピース型の矯正装置を使って歯並びを整える治療方法です。従来のワイヤー矯正とは異なり、装置が目立ちにくく、取り外しが可能であることから、見た目や生活の快適さを重視する方に人気があります。

治療では、精密なシミュレーションに基づいて段階的に歯を動かすマウスピースを作成し、一定期間ごとに新しいものに交換していきます。各マウスピースは個別に設計されており、装着していても目立ちにくいのが大きな特長です。

また、軽度から中等度の不正咬合に対応でき、治療計画をデジタルで可視化できるため、あらかじめ仕上がりのイメージを確認できる点も安心です。さらに、通院回数が少ないことも、忙しい方にとってはメリットといえるでしょう。

ただし、治療を進めるためにはマウスピースを一定時間装着する必要があり、自己管理が重要となります。また、症例によっては適応が難しいこともあるため、治療を始める前には歯科医師の丁寧な診査と説明を受けることが大切です。

インビザライン矯正中は滑舌が悪くなる?

インビザライン矯正中は滑舌が悪くなるか考える女性

インビザライン矯正中、マウスピースを装着すると滑舌がやや悪く感じられることがあります。インビザラインのマウスピースは非常に薄く作られていますが、それでもわずかな厚みが舌の動きを妨げることがあるのです。

特にサ行やタ行など、舌を前歯の裏や上あごに当てて発音する音が出しにくくなることがあります。これは、マウスピースが舌の動くスペースをわずかに狭めるためです。

滑舌の変化の程度には個人差がありますが、多くの方は数日から数週間で自然に慣れていきます。舌や口周りの筋肉がマウスピースの存在に順応していくことで、徐々に発音ができるようになるでしょう。

発音が気になるからといってマウスピースの装着を控えると、治療計画に支障が出る可能性があるため、決められた装着時間を守ることが大切です。

インビザライン矯正中に滑舌が悪いと感じたときは

インビザライン矯正中に滑舌が悪いと感じた時の対応について説明するイメージ

では、インビザライン矯正中に滑舌の悪さを感じたときにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは、滑舌に違和感を覚えた際に試したい対処法を解説します。

発音練習で舌の動きを慣らす

マウスピースを装着すると、舌が上あごや前歯の裏側に接触するスペースがわずかに変わります。その結果、舌先を細かく使う音(サ行・ザ行・タ行・ラ行など)が不明瞭になりがちです。

改善の近道は、以下のような舌と唇の運動をあえて大げさに行う発音練習を毎日続けることです。

  • 新聞や小説を声に出して読む
  • 早口言葉を練習する
  • 舌を前歯の裏に当ててタ行やラ行を繰り返す

こうした練習を数分でも習慣化すると、舌・口唇・頬の筋肉がマウスピースの存在に順応しやすくなり、発音しやすくなります。

しっかりとマウスピースを装着する

滑舌が気になるからといって装着時間を削るのは本末転倒です。装着不足は歯の動きを不安定にし、治療計画そのものがうしろ倒しになります。

1日20〜22時間の着用を守れば、舌や口腔周囲の筋肉も四六時中そこにあるものとして装置を受け入れるため、結果的に発音の違和感が早く解消するケースもあります。

歯科医師に相談する

「特定の音がどうしても出しづらい」「唇や舌が常に装置にひっかかる」といった状態が続く場合は、マウスピースの縁が舌や粘膜に当たり過ぎている可能性があります。

歯科医院では微調整としてエッジを研磨したり、新しいマウスピースの設計を変更したりすることで解決できることが多いので、我慢せず早めに相談しましょう。

焦らず少しずつ慣れていく

滑舌の変化は、マウスピースによる口内の環境の急変に体が戸惑っているだけの一過性反応です。実際、多くの患者さんが数日〜数週間で自然な発音を取り戻しています。

大事なのは慣れるまでの一時的なステップと割り切り、根気よく練習を続けることです。新しい靴が最初は硬くて歩きにくいのと同じで、口腔筋も徐々に装置との共存バランスを学習していきます。

マウスピースを外して会話をするときの注意点

マウスピースを外して会話をするときの注意点のイメージ

インビザライン矯正中は、滑舌への影響を避けるために会話の際にマウスピースを一時的に外すことを検討する方もいます。

ただし、マウスピースは1日20〜22時間の装着が推奨されており、頻繁に外すと治療計画に支障をきたすおそれがあります。ここでは、会話時にマウスピースを外す際に気をつけたいポイントについて解説します。

外すタイミングを見極める

会議や講演、電話対応などで長時間にわたり話さざるを得ない場合でも、装置を外すのは必要最小限が鉄則です。会話するたびにマウスピースを外す習慣が付くと、気付かぬうちに装着時間が不足しがちです。

外したまま2〜3時間も経過すると、歯がわずかに元の位置へ戻る後戻りが起こる可能性があります。これによって、マウスピースを再び装着したときにきつく感じることもあるでしょう。

どうしても外す必要があるときは、あらかじめ歯科医師と相談して許容時間の目安を決めておき、その範囲内に収めるよう意識しましょう。

外したマウスピースは衛生的に保管する

ティッシュに包んで机の上に置いておくと、乾燥して変形したり誤って捨ててしまったりするリスクが高まります。変形や紛失を防ぐためにも、マウスピースを取り外したら必ず専用ケースに収納しましょう。

また、外した直後のマウスピースには唾液が付着しており、温かいポケットやハンカチに直接触れると雑菌が繁殖しやすくなります。出先で再装着する際には、水で軽くすすいでから装着すると衛生的です。

会話が終わったら速やかに再装着する

滑舌が気になって重要な発表や面接の際に一時的にマウスピースを外すことがあるかもしれません。発表や面接などが終わったら、速やかにマウスピースを装着し直しましょう。

うっかり雑談を続けているうちに30分、1時間と経過してしまうことが、装着不足の典型パターンです。スマートフォンのタイマーなどを使って、アラームを設定しておくと、装着忘れを防ぎやすくなります。

頻繁に外さない意識を持つ

日常会話まで外す習慣がつくと、装着時間のロスが雪だるま式に増えます。多くの患者さんは、装着後1〜2週間で舌や口腔周囲の筋肉がマウスピースの厚みに慣れ、ほぼ通常どおりに発音できるようになります。

外すのは食事と歯磨きだけを基本ルールにし、軽い滑舌の違和感は慣れで乗り切る姿勢が結果的には近道です。

まとめ

インビザライン矯正で綺麗な歯並びになった女性

インビザライン矯正では、マウスピースの装着によって一時的に滑舌が悪くなることがありますが、多くの場合、時間の経過とともに自然と改善していきます。気になる場合は、発音練習を行ったり、会話の場面で一時的に外したりするなどの工夫も有効です。

ただし、装着時間が不足すると治療の効果が薄れたり、期間が延びたりすることもあるため注意が必要です。

滑舌に違和感があるときでも、まずは落ち着いて対応し、それでも改善されない場合は歯科医師に相談しましょう。自分のライフスタイルに合った方法を見つけながら、無理なく治療を続けていくことが成功への近道です。心配なことがあれば、歯科医師に相談しましょう。

歯列矯正を検討されている方は、京都府京都市左京区にある医療法人社団 京都下鴨ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。

当院では、一人ひとりのライフステージに沿った歯科医療を提供できるよう努めています。小児・成人矯正や予防歯科、虫歯・歯周病治療、ホワイトニングなどさまざまな診療に力を入れています。

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奥村 亮司